Vokey SM7 wedges (Titleist Univ)

オンラインセミナー、今回はウェッジです。

SMは(spin milled)の略です。円形鋸と、精密な加工をするCNCミリングマシンという機械を使って溝(グルーブ)を削り、シャープなグルーブのエッジがボールとフェースの摩擦を最大化させる、というのが最大の特徴。ウェッジのソールにも円形鋸のマークがついています。

が、正直言ってどうも円形鋸で溝を掘るイメージがわきません。朝から1日調べたのですが答えが出ず。スミマセン(詳しい方がいらしたら教えてください!)

2つ目の特徴は、Progressive Center of Gravity。ロフトによってCG(重心)を変えてあります。ロフトが低い(46−52°)ウェッジは低めのスコアリングライン下から2本目辺り、54、56°はライン3−4本目、58−62°は5−6本目にCGを置くことで、打感、ボールフライト、スピン量を調整するそう。

ロフトの低い(46−54°)ウェッジは深く狭い溝、ロフトの寝ている(56−62°)ウェッジは比較的浅くて広い溝に。

レッスンで、ウェッジはどう揃えたらいいですか?という質問をよく受けます。まずは本数とロフトですが、1)いま持っているPWのロフト、2)一番寝ているウェッジは何度がいいか?の2つの側面から決めます。4−6°のギャップでなるべく均等に間を埋めます。例えばPWが46°でロブウェッジは60°がいいのなら、46、50、54、60の4本。PWが同じく46°でロブウェッジを58°にしたいのなら、46、52、58の3本、というふうに。

次に、1)自分のスイングの特徴、2)バンカーが得意か?によってソールの形状を選びます。普段アイアンショットを打つ時にターフをほとんど飛ばさないスウィーパーならバウンス少なめあるいは中ぐらいのウェッジ。

ディボットを深く掘るタイプ、グリーン周りのざっくりが怖い人は、ソールが広くバウンスを使えるウェッジを選びます。

スクエアに構える時はバウンスを使い、オープンにする時はバウンス効果を減らしたい、という人は中ぐらいのバウンスでヒール・トウ・トレイルエッジ全てを削ってあるグラインドが合います。

バンカーで確実に出したい人は、サンドウェッジとして使う56°辺りに1本バウンスの大きいウェッジを入れておくと安心できます。

ツアープロのレイアウトをチェックしましたが、みんなまちまちです。60°を入れている選手が多いです。全部同じグラインドを入れている選手はいませんでした。
http://www.vokey.com/nav/on-tour.aspx

SM7には6種類のグラインドがあります。覚えられないので表にしました(笑)。Kは削りのない「究極のサンドウェッジ」だそう。

ウェッジセレクターツールが面白かったです。日米ぜんぜん違う質問でウェッジをアドバイスしてくれます。日本ではforged(鍛造)もありますが、ずっとアメリカではcasting(鋳造)のみ。鍛造だと鍛える時に表面にざらざらがつくので、ミリングが必要なくなるそうな。forgedを4年ぐらい使いましたが、当時はグラインドが1タイプしかなく、セレクターはもっとバウンスの大きいものを使えとおっしゃるので、アプローチがしっくり来ないのはグラインドのせいかと(笑)。
http://www.vokey.com/tools/wedge-selector-tool.aspx(アメリカ)
http://www.titleist.co.jp/vokey_selection_guide/#(日本)

Bob Vokey氏はカナダ出身のクラフトマンです。86年にテーラーメイドに入社、91年にFounders Clubを創設、96年からTitleistに入り、名作975Dのデザインを担当。タイトリストが本格的にウェッジに参入する際、自らチーフに立候補。97年、Andy BeanがPGAツアーで初めてVokeyウェッジを採用。ボブは明るい人柄で多くの選手に愛されているそうです。これも余談ですが、日本では「ボーケイ」と呼ばれているようですが、英語では(下唇かんで)「ヴォーキー」と発音します☆

「スコアリングショット」に使うウェッジ、大事ですよね。
次はたぶんパター。またレポートします。

 

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