Lasik Surgery 受けました!

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この眼医者を選んだわけ
  2つしかない私の目にメスを入れるわけだから、名医を探さねば。そしてネットでさんざん調べて分かったことといえば、T.ウッズに施術したような有名なドクターはミシガンには存在しないということ。彼らはワシントンDCやメリーランドなどイーストコーストに集中している。そこまで飛んで行って手術を受けることも考えたが、検診、手術日、次の日、1ヶ月検診、6ヵ月検診・・・何かと近いほうが便利だと思えてきた。

そんな折、とあるゴルフ仲間の夫婦が何の前触れもなく「Lasik受けることにしたの」というではありませんか。「え〜っどこで〜っ」と私は叫びました。TroyにあるGreenberg Laser Eye Center。知らない。聞いたことない。この2年間、あんなにLasikLasikと騒いでいながら二の足を踏んでいた私を尻目に、あっという間に彼らは検診を終え、あっという間に手術を終わらせて、あっという間にイタリアに旅行に行っちゃいました。帰ってきたら「コンタクトの道具がいらないから旅行が楽だったわよ〜ぉ。オススメよ〜」とニッコリ。二人とも成功。ってことは、2の2でしょ。他にこれより確率の高いお医者さんを知らないもの。じゃ私も行ってみようかしら。そんなふうにあっけなく、私の中でGreenbergの株が急上昇

   
11月3日(火) 第一回目検診
  どきどきしながらお医者に行ってきましたよ、一人で。Dr. Dana Greenberg PhD.女医さんです。若いとは聞いていたが、ほんとに若くてびっくりしました。まだ学生さんみたいでした。ハードコンタクトを18年間装着していた私は、眼の断面がかなり平らに押しつぶされているそうです。できればコンタクトを一切つけずにメガネだけで生活できないか、そのほうが眼の形状(shape)が元に戻るのが早いのだが、と言われましたが、「メガネだと周辺が見えなくて怖くて運転も出来ないから、できればソフトレンズを使用したい。」というと、「では、ソフトレンズを処方しますので、様子を見ましょう。眼の形状が安定するまでだいたい4〜8週間かかります。」。ということで、ソフトレンズを処方してもらい、1ヶ月ごとに出向いて、眼の形状を測ってもらうことになりました。

この日に、とりあえず、私の眼がLasikの手術に向いているかどうかを検査してくださいとお願いしました。だって、これから8週間待って、詳細な検査をやって「ハイやっぱりあなたの目はLasikに向いていませんでした」と言われたらイヤですから。

これがすごかった。まずカーッとしみるような目薬を2滴点眼されます。これは、dialationと呼ばれる瞳孔を広げる薬です。30分ほど経つと、読んでいた雑誌の細かい文字がぼやけてきました。そのうちに天井の蛍光灯がやけに眩しく感じられるようになりました。懐中電灯を持って看護婦さんが私の眼を見に来て、「あ十分だわ。」

診察室の鏡で眼を見てみると、面白い面白い、自分の黒い瞳がクマのぬいぐるみのように大きくてまん丸です。
それからドクターが、眼に明るい光を当てて、意味不明の数字をたくさん言って、看護婦さんがそれをカルテに書き取っていました。
15分ぐらいの検査が終わって、ドクターは一言、
"Normal!!"。私も一言、"Good!"
これで私はめでたく
Lasik Candidateとなりました。
それから4日間、瞳は広がりっぱなし。ゴルフではボールがお化けのようにぼうっと光ってふくらんで見えるし、ちょっとでも太陽が出たらサングラスなしには外にいられないし、焦点の調節ができないのでコンタクトをしたら遠くは見えるけど近くは見えず、メガネだとはずせば近くは見えるけど遠くはまたつけないといけない、というとても不便な日々を送りました。5日目にやっと元通りに。

   
12月3日(金) 第2回目検診
  直径22cmぐらいのアンテナのような形をした装置に3cm刻みの円の模様がついています。スイッチを入れるとその円い模様が綺麗な青色に光ります。そう、昔のウルトラマンの基地から発射する○○○(マルマルマルが飛んでいき)・・・プヨプヨプヨと電子的な音が鳴るレーザー発射装置みたいな感じです(わかるかなぁ?)。その装置に向かって右、左と斜めに座り、眼球の外周形状を撮影します。インクジェットカラープリンターが接続されていて、ギーコギーコと出てくる右眼と左眼の図は、眼圧を示しているのでしょうか、黄から緑にグラデがかかっているような色をしています。確かに前のほうが平らでつぶれており、真円からは程遠い形をしていました。ドクターはひとこと、「まだだめよ。」

今日はこれだけ、来月の検診のアポをとって帰宅。

   
1月3日(金) 第3回目検診
  今回もプヨプヨレーザー装置の測定のみ。断面は平ら。まだダメです。

次回のアポをとって帰宅。

   
2月3日(月) 第4回目検診
  今回もプヨプヨレーザー装置の測定のみ。まだダメです。
だけどちょっとプログレスあり。右眼のシェイプは安定してきたけれど、左眼がまだとのこと。

3週間後のアポをとって帰宅。ちょっと期待が高まる!次回が最後の測定になるに違いありません。
こんなに待ってると、何のために毎月トロイまで通ってるのか目的を見失ってしまいそう・・・。

   
2月26日(水) 第5回目検診−キャンセル
  ここでまさかのアクシデント発生!なんと風邪をひいてしまいました。鼻、のど、咳、眼が赤くなっています。
当日の朝、眼医者に電話してみたところ、「眼が赤かったりかゆかったりしたら来ないほうがいい」とのこと。

やっぱりここまで来たら準備万端で行かないと!でも3月前半はイベントが多い。次回が最後の検診になったら、例のdialationをもう一度やるって言ってたから、スケジュールを吟味して、3週間後にアポ取り直し。

   
3月12日(水) 第5回目検診
  今日は最後の検診になるだろうから、手術の日取りを決めるし、手術のプロセスの説明もあるだろうからということで、夫も一緒に検診に臨みました。
プヨプヨレーザー測定の結果、とうとう手術のGOサイン!
私、思わず手をたたいて喜んでしまいました。「いつやりたい?」と聞かれ、
"ASAP, please!"と言ってしまった。「じゃぁ来週の火曜日ね。」と看護婦さん。おいおい早すぎるじゃない。こ、心の準備が・・・とひるむ私。

眼の形状測定のあと、GOサインが出ると、"Informal Consent for performing LASIK"に署名しました。「この手術のあと、私の視力が悪化する可能性があることを理解しています。不適正な矯正、フラップの欠如あるいは損傷、失明、視界が眩しい、ぼやける、などが発生するリスクがあることを理解しています・・・」とまぁ、おっかないことがいっぱい書き連ねてあって、その2ページに渡る脅迫状に「分かりました」と署名せねばなりません。

そのあと、麻酔の点眼薬を投与されました。夫に同行してもらって良かったです。1時間後に、前後不覚のまま帰宅するほどこの麻酔が効いてしまいました。麻酔のあと、dialationを点眼。また瞳はクマのぬいぐるみ状態です。今回はドクターによる測定はありませんでした。看護婦さんがマニュアルの視力測定をし、機械の視力測定をし、瞳の大きさを測定し、あとはよく分からない検査を受けて(この辺りかなり酔っ払ったみたいな気分)、終了しました。

それから6日間はちょ〜緊張!! 何をしていてもすぐ手術のことを思い出し、「あの測定は十分だったのだろうか、あの時あぁ言ってたのはどういう意味だったのだろうか・・・」、心配でなりません。次の日、思わず眼医者に電話して、「昨日の測定のときドクターに会わなかったけど、何か重要な検査をミスったりしてないかしら?」「昨日やった測定は通常ドクターがやるものではありません。必要なデータはすべて揃っているから問題ありません。」と言われました。これでちょっとは安心したけれど、やっぱり心配・・・。

手術前日は、小心者の私、どうかと思ったけれどよく眠れました。こうなったらまな板の上の鯉です。

   
3月18日(火) 手術当日
  10:20に集合だったので、比較的ゆっくり起床。サウスフィールドのBeaumont Eye Instituteに行きました。病院の敷地内に入ったらどんどん緊張してきました。人間おかしいものです。お化け屋敷に入るとこんな感じなんでしょうか。目的地に着くのはいやなはずなのに、怖いもの見たさで病院内の廊下を歩く足はどんどん速くなり、ずんずん歩いていってわきにいた夫を振り切りました。そして最後の角を曲がる直前で足踏みをして、ゆっくりあとをついて来る夫を意味もなく待ってしまう・・・。

受付を済ませ、「ちょっと待っててね」と言われたあとの15分が長かったこと。雑誌を手にするのだけれど言葉が頭に入っていきません。受付のソファにはそれらしい若い米人が2人、3人と集まってきました。おトイレも近いです。トイレの鏡の前で写真撮っちゃいましたよ。かなりビビってます。(笑)

  名前を呼ばれ、ガラスのドアの向こうへ促されたとき、「夫も同行していいですか?」と聞いたところ、「何か特別な理由がない限り原則的に同行者は許されません。待合室のキャパが少ないもので・・・」と言われました。ということで、ここから先は一人です。

次に通された待合室は確かに小さくて、そこには7,8人の人が座っていましたが、窮屈でした。いちおうみんなにハイ!とか挨拶して、ちょっと緊張するよね〜とかしゃべって、やれ天気がどうとか、その頃話題になってたイラクの攻撃が始まるかどうかちょっと政治っぽい話とか、ひととおりみんなで盛り上がったけど、やっぱり気もそぞろですぐシ〜ンとなっちゃいました。また待つこと15分。そしたら看護婦さんがやってきて、「これを飲んでね」と紙コップと白い錠剤を2錠手渡してくれました。「これを飲むと気持ちよくなるから、そしたら麻酔がきいてきた証拠よ。」これじゃまるでマトリックスの赤い錠剤と青い錠剤みたいじゃん。これを飲んで手術を受けたら、もう元の世界へは戻れない。「ようこそ、裸族(ラゾク=裸眼でモノが見える人たちのこと)の世界へ!」となるのかしら。

しばらくすると気持ちよくなってきました。手先の自由がききません。めがねも外しているので、周りもぼうっとしていて何にも見えません。「気分はどう?」と看護婦さんがやってきて、わたしの手を引いて、手術室へ連れて行ってくれました。そこにはドクターがいました。いすの上にはテディベアーがいました。「ここに座って、これを持っててね」。このテディベア−のぬいぐるみ、きっと今まで手術を受けた何百何千という人の手垢と汗でまみれてるんでしょうねぇ。私も手術の間じゅう、へこむぐらいテディベアーをしっかり握り締めていました。

歯医者さんにあるような椅子に腰掛けると、背もたれが倒され、フラットシートになりました。頭のほうをぐるっと回転させて、白いおおきな機械の下に入り込みました。ドクターはいつになく愛想が良くて優しかったです。「今から始めるけど、なんにも心配はいらないのよ。リラックスして、目の前に光るドットを見続けて、目を動かさないようにしてね。」それからドクターは、私の右目のまぶたが閉じないよう、金属の型を目の内側にカッチリとはめました。その型に白い機械を固定して、そしたら旧式のスライド映写機みたいな、カシャリッと何かがスライドする音がして、私の視界は水の中のようにぼんやりとなりました。(−角膜の表面をはがしてフラップを作っていたのです。)そしたらドクターがそのフラップを何かでつまみ、ぴろりとはがしました。すると私の視界は漆黒の闇となりました。機械がカタカタカタと鳴り出し(けっこううるさい)、漆黒の闇の中から赤オレンジの点滅する光が降りてきました。ドクターは、手術の間じゅう、"Stay where you are!" "Yes, yes, you're doing great!" "Oh, yes!" "Beautiful!!"とまるで、写真撮影でグラビア雑誌のモデルさんに話しかけてるフォトグラファーばりのテンションでした。カタカタが3,4分続きました。何かがこげる匂いがします。(−レーザーメスで目ん玉を削っていました。)

それが終わったら、ドクターは何か液体を眼に点眼し、ぴろりとフラップを元に戻しました。そしたら目に光が戻ってきました。でもまだちょっとぼやけています。さらにドクターは平らな道具で何度も何度も目の上をなぞり、中央から周辺へいろいろな方向へその動作を繰り返しました。その間、7,8分です。これで右目は終了。

ちょっと椅子を動かして、今度は左眼にまた金属の型をはめました。そしてカシャリッ、真っ暗、カタカタカタカタ・・・、ぴろり、明るくなって、なぞって、ハイッおしまい。両目で、正味15分ぐらい。

両目が終わったら、その場で目の検診を受けました。"Great! Your eyes are beautiful! Beautifully done!" 要するにドクターは自分の仕事に大満足しちゃってるってことを言いたいのでしょうか。いやいや、まぁこの手術は大成功よ!と言いたいのでしょう。

  終わったら今度はちょっと小さい診察室のようなところに通され、工場見学でよく渡される、透明のおおきなゴーグルをつけてもらいました。(ドクターマリックみたいなやつ。)ただセロハンテープでつけるだけなんですけどね。そこに夫が迎えにやって来ました。全然心配してるふうじゃないです。興味津々と言った顔でした。私はまだちょっとけだるい感じでしたが、終わったのでとても嬉しくて、興奮していました。直後に撮ったのがこの写真。左がドクターです。このゴーグルが全然なってなくて、透明度は悪いし、テープがジャマで周りは見えないし、おそろしくモノがゆがんで見えるのです。これをつけて一人ではとても歩けません。夫に手を引いてもらいながら外の駐車場に行きました。透明度が悪いながらも、ゴーグルを通して見える世界は驚きでした。芝生とか、側溝とか、全部裸眼で見えちゃってるんですよ!これはすごいかも。うっそ、見えるじゃん、私メガネしてないのに!

家に帰って、リビングに置いてあったパッティング練習用マットを指して夫がひとこと、「ねえ、あれバケツの穴に見える?」。タイガーウッズがLasik 手術を受けた後に、「これはすごい。カップがバケツの穴に見える。」とLasikを絶賛していたからです。・・・見えるわけないっつうの。

ただ、すごく眠いのです。車の中でもずっとうとうとしていて、家に帰ったら速攻でパジャマに着替えて(この日はシャワーを浴びてはいけません)、ゴーグルもそのままで、処方された薬を飲んで眠りました。帰宅したのが何時だったのか記憶にありませんが、そのあと夕方に一回、夜に一回目が覚めましたが、目が覚めたら飲めといわれた薬(きっと睡眠薬)を飲んで、次の日の朝までひたすら寝つづけました。

3月19日(木) 術後検診
  朝9:30にアポが取ってありました。ゴーグルをはずしてもらいに行くのです。この日も夫が付き添いです。寝まくったから目の周りに目やにがこびりついているのは恥ずかしかったけど、ドクターは気にせず、そして目の検診をして、この日も"Your eyes are beautiful!"を連呼し、15分で検診は終わりました。これでおしまい。もう今夜からシャワーを浴びていいし、普通の生活ができます。でも、バクテリアを避けるため、ジャクージやプールなどは3週間入ってはいけません。

へへ〜ん、すごいですよ、見えますよん。さっそく帰宅して顔を洗おうと思ったら、両手を目の脇に持っていって、メガネをはずす動作をしてしまいました。しばらくこの癖はなくなりませんでした。朝起きたら、顔を洗うだけで車を運転できるこの幸せ!風の強い日でもコンタクトを気にしないでいいこの幸せ!朝目覚めたら遠くの時計がすぐに見えるこの幸せ!ほんとに目がいいってこんなに便利なことだったのね。メガネを最初にかけたのが中学1年のとき。20年ぶりに裸眼の視力を取り戻しました。科学の進歩に感謝です。